イタリアに旅行する際、治安はどうか心配になりますよね。
ガイドブックによく「イタリアではスリに注意」と載っていますが、あれは決して大げさに言っている訳ではありません。
私の友人は、数年前イタリアの地下鉄で財布を盗まれました。私の姉が新婚旅行でイタリアに来た際は、同じグループの人がスリにあったとも言っていました。ミラノの警察署にはスリにあった旅行客がずらりと並んでいるなんて話もよく聞きます。
そんな話ばかり聞くとイタリア旅行をするのが少し怖くなってくるかもしれませんね。でも心配しないで下さい。あなた自身がきちんと気を付けていれば大丈夫!危険な目にはあいません。
安心してイタリアを旅行できるように。イタリア旅行中どんなことに注意が必要か、私の体験談も踏まえご紹介します。
それではイタリア旅行でどのようなことに注意すべきか一緒に見ていきましょう。
イタリアの地下鉄や電車でのスリに要注意
まず、絶対に注意が必要なのが地下鉄や電車。本当にスリが多いです。地下鉄や電車の中だけでなく、切符を購入する場所も同じです。
地下鉄や電車などの公共交通機関で移動する場合は、リュックに貴重品を入れて移動するのは絶対に危険ですのでやめましょう。また、ショルダーバッグでもボタンのみで中が丸見えの場所に貴重品を入れるのは厳禁です!
お財布や携帯電話、カメラといった貴重品はチャック付のショルダーバッグに入れ、常に自分の体のそばにチェックしながら持っていて下さい。
イタリア人でも気を抜いていたらスリに合う人だっているくらいなんです。私も地下鉄に乗っていた際、1人のイタリア人女性がスリにあうのを実際に見たことがあります。どんな感じでスリにあったかというと…
地下鉄の中で、私の近くの席で携帯電話を触っているイタリア人女性がいました。彼女は地下鉄の扉の近くに座り片手で携帯電話を触っていたのですが、ある駅で地下鉄の扉が閉まる瞬間、1人の男がイタリア人女性の携帯をさっと盗って扉の外に走って逃げていったんです。
女性はイタリア語で「泥棒~!!!!!!!!!」と大声で叫び男を捕まえるよう言いますが、扉はすぐに閉まり、男は走って逃げていきました。逃げられてしまってはもうどうしようもありません。自分の不注意だと言われるだけです。
イタリアでは基本地下鉄の扉の近くに座らないほうが良いとも言われます。スリは扉の近くだとすぐに逃げることができますからね。地下鉄や電車に乗るときは、日本に居るときのように誰でも良い人と思わないで下さい。
絶対にガイドブックを開いて調べものに夢中になったりしてもNGです!!ガイドブックなんて開いていたら、自分が観光客だとスリに教えているようなものですからね。地下鉄や電車では常に貴重品をチェックし、周りに変な人が近づいてこないか気を付けながら乗車して下さい。
大事なものは一瞬でも放置しない
イタリアでは大事なものは一瞬でも放置しないで下さい。日本だと、レストランでバッグやカメラなどテーブルに置いてトイレ等に行ってもそんなに問題ありませんよね?イタリアでは違います。ほんの一瞬でもスリが狙っています。
これは実際に私が被害にあったのケースなのですが…。ある日、小さなスーパーマーケットに夫と娘の3人で出かけた時のこと。スーパーの中で娘がベビーカーを嫌がり暴れだしたので、ベビーカーから下ろしました。
子どもが店内を歩きまわるので、ベビーカーは定員さんに声をかけ、スタッフルームのすぐ目の前に置かせてもらっていたんです。
すると10分ほどした後、夫がベビーカーが見当たらないと言い出します。お店の中でしたし、お店の人にも声をかけスタッフルームのすぐ前に置かせてもらっていたので、私は定員さんがどこか邪魔にならない所に動かしてくれたんだろ~ぐらいに思っていました。
まさか子どもに必要なベビーカーを盗むような邪悪な心を持った人間なんていないだろうとも思っていましたしね。しかし、夫がお店の人に尋ねても「ここにさっきまであったのに!」といって困惑している様子。
まさか…
まさか…
そのまさかでした。
盗まれたんです(泣)
防犯カメラを見せてもらったら、2人の男が本当に上手にベビーカーを盗んでいっていました。1人の男が入口にベビーカーを運び、もう1人の男が他の人の様子をチェックしていました。私たちは本当にすぐそこに居たのに気づきませんでした。
すぐに外に追いかけに行きましたがもう時すでに遅し。彼らがベビーカーをその後どのように悪用したかは分かりませんが、私たちの元に戻ることはありませんでした。
これは私たちの「子どものベビーカーを盗む人なんていないだろう」という甘い考えと、「お店の中だし近くにいるから大丈夫」といった甘い気持ちの結果起きてしまった出来事でした。
しつこいようですが、イタリアでは大事なものは絶対に1分でも10秒でも放置しないでください。
あるレストランで出会った日本から取材に来たという人たちは、カメラをほんの少しの間お店においていたら盗まれたとも言っていました。それぐらい普通に何でも盗まれるんです。
イタリア観光地でのぼったくりに用心
ミラノのドゥオモなどの観光地では観光客に声をかけてくる人がたくさんいます。写真を撮ってあげるよ~と声をかけてきて、写真を撮った後にお金を請求されるなんてことが当たり前にあるんです。
他にもミサンガ売りやバラ売りなどにも注意が必要。勝手に観光客の手にミサンガをくくりつけ高額な金額を請求してきたり、バラを押し付けて買うように懇願してきたりもします。
日本語で挨拶されたらついつい嬉しくて足をとめちゃいますよね。でもそれは彼らの手なんです!彼らが声をかけてきても相手にせず早足で素通りしてください。
もちろんイタリア人全員が悪い人間なのではありません。悪いことをするのはほんの一部の人間です。ただ、悪いことをする人はそれを平気で行うということも事実。あなたがイタリア旅行を楽しんで良い思い出にして帰る為にも、注意するにこしたことはありませんからね。
まとめ
イタリア旅行で注意して欲しいことをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?心構えはできましたか?自分さえしっかりしていれば、スリや押し売りにも恐れることはありません。
イタリアには日本では見ることの出来ないような建物や景色もたくさんあります。注意すべきことをしっかりと理解した上で、安心してイタリア旅行を楽しんで来てください。あなたの旅行が一生の楽しい思い出になりますように。
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