ヨーロッパの中ではあまり観光スポットとして定着していないルーマニア。実はね、超穴場スポットなんですよ!
なぜって?
ルーマニアは滞在費や外食費が他ヨーロッパ諸国と比べると断然安いんです。それでもって建物はヨーロッパ的要素が強くたまらなく可愛い。更にはルーマニア人の歴史背景も垣間見ることができる。
聞くだけではイメージが湧きにくいと思いますので、今回はルーマニアという国の魅力を、実際に私が訪れた際の写真と共にご紹介します。ぜひ読み進め、なぜ私がルーマニアの旅行をお勧めするのか確認してみて下さい。
格安航空券でルーマニアへ
今回私たち家族はミラノからルーマニアへ。利用したのは行きがWIZZ AIR(ウィズエアー)、帰りがRYANAIR(ライアンエアー)というヨーロッパでよく見る格安航空会社。1人当たり往復25ユーロ。2018年7月2日のレートで1ユーロ約129円なので、日本円にすると1人当たり3225円と激安で航空券を取ることができます。
ルーマニアはEU加盟国ではあるけれど、シェンゲン協定は非加盟国。その為イタリアから旅行に行く際でもパスポートや身分証明書を使用しての出入国審査があります。ヨーロッパ内を周遊する時は、行先がシェンゲン協定加盟国か非加盟国かで手続きの時間も大幅に異なります。非加盟国に行く際は出国審査で並ぶ場合があるので、少し時間に余裕を持って出かけると良いですね。
ルーマニアの可愛い街並み
飛行機で降り立ったのはルーマニアのTimisoara(ティミショアラ)という街。地図を見てみると分かりやすいのですが、首都のブカレストよりも西に位置しています。
空港についてからは事前にネット予約していたレンタカーで移動。ルーマニアはレンタカーを借りるのもとても安い。レンタカーがあるだけで自由に身動きが取れるのでお勧めです。※日本から行く場合は国際免許証の取得が必要。
今回の旅では2日間チャイルドシート付で29ユーロで借りることができました。今の時代日本語のレンタカーサイトで海外用レンタカーも簡単に探せます。
ティミショアラの街の中心に辿りつくと、おとぎの国に迷い込んだかのようなカラフルな建物があたり一面広がります。
優雅にお茶をしながら可愛らしい建物をゆっくりと眺める。究極の贅沢です。
飲み物はオレオの入ったミルクシェーク(左)と、ラズベリーレモネード(左)。ルーマニアの通貨はRON。1ユーロ=約4.66RON(2018年7月2日時点)で、この2つの飲み物合わせても5ユーロ程でした。安いですね。
ルーマニアでお勧めの食べ物
ルーマニアは食べ物が安くしかも美味しい。2泊3日の旅行中ほとんどレストランで食事したのですが、スープ&メイン&飲み物を合わせてお腹いっぱい食べても1人当たり10ユーロ程。
どのレストランでもよく見られたのが、具材たっぷりのスープ。様々な種類のあるスープの中でも私が是非ともお勧めしたいのが「Ciorba de vacuta チョルバ・デ・バクツァ」。牛肉入りのスープです。
トッピングで唐辛子とサワークリームを頼んでみて下さい。唐辛子をかじり、サワークリームをスープに混ぜて食べるんです。なんとも斬新なスープの食べ方ですが、ルーマニアでは一般的。サワークリームをスープに混ぜるって初体験だったのでドキドキしたのですが、スープがよりまろやかで濃厚になり、何度でも食べたいと思うような味でした。
もう1つルーマニアに行ったら食べて欲しいのが「Salata de vinete サラタ・デ・ヴィテネ」と呼ばれるナスのサラダ。家庭料理でよく食べられるのだとか。
ナスを焼き、皮をむき、ペースト状にしたもの。冷たくさっぱりしていて夏にお勧め。パンにつけて食べても美味しいです。
その他ルーマニアのレストランでは牛、豚、鳥を使用した肉料理を食べている人が多かった印象です。
写真はピーナツバターのソースを絡めた鶏肉のカツレツ。ピーナツバターって甘いので肉料理と合うの?と疑問だったのですが、この甘さこそがジューシーな肉と非常によくマッチしていました。
言語はルーマニア語。レストランで定員さんに英語で話しても理解してくれない人が多いです(もちろん話せる人も多少はいましたが…)。ラテン語が使われていたということもあり、たまにイタリア語と似ている単語もありますが、それでも結構会話には苦労しました。言語面が心配という人は「旅の指さし会話帳」があると便利です。
ルーマニアの歴史の学び
Timisoara(ティミショアラ)から車で30分ほどした街Arad(アラド)という街も興味深いです。ルーマニアは1989年に社会主義が崩壊したという歴史があるのですが、街を歩いていると革命時に命を落とした勇敢な犠牲者を追悼する記念碑を見かけました。
資本主義を象徴した自由の女神像。
30年程前までは同じ食べ物を与えられ皆が同じようなレベルの生活をしていた。それが急に自由となった時にどれだけの人が喜びと戸惑いを共にしたのか?実際に経験していない私には想像するのも簡単ではないけれど、これらの記念碑や像を見るとルーマニアの人々にとってとてつもなく重要な出来事だったということがよく分かります。このように実際に歴史を垣間見ることができるのも旅の魅力ですね。
♦ルーマニア旅行が決まったらぜひ読んでおきたいガイドブック♦
まとめ
まだまだ世間ではあまり知られていないルーマニアへの旅行。ルーマニアがどんな国で何を楽しめるかお分かり頂けましたでしょうか?
美味しい料理や可愛らしい街並みのみでなく、社会主義から資本主義への歴史の変化も肌で感じることができるルーマニア。一度あなたも訪れてみてはいかがでしょうか?
直接足を運び、自身の目で見て体験することはあなたの人生の糧になること間違いなしです。