明けましておめでとうございます。
2018年がいよいよスタートしましたね。お正月はどのように過ごしていますでしょうか?
イタリアでは、大晦日~新年は一般的に友人と共に過ごします。12月に入ると皆が今年の大晦日はどこでどのように過ごそう?と一緒に計画を立てあうのです。
家で少人数で食事をしあう人もいますし、レストランでディナーする人もいる、違う都市に旅行に出かける人もいる、過ごす場所や内容はそれぞれ様々。
私たち家族はと言うと、ホステル(簡易宿泊施設、各部屋に4つほどベッドがあり普通のホテルより安い)を貸し切ってパーティーでした。今回は実際に私が体験したこのイタリアでの年越しの様子をご紹介します。
イタリアでの年越しカウントダウン
2017年~2018年の年越しカウントダウンの為にホステルに集まった人数、総勢30名ほど。ビッグビッグパーティーです。
ホステルを貸し切るのですが、準備は自分たちで。共同部屋のテーブルといすを並べ、テーブルクロスをひきます(すぐに捨てられるよう紙のテーブルクロス)。
机の上には夕食前のアペリティボの為の食前酒や簡単なおつまみが並びます。
20時過ぎると徐々に人が集まり部屋は人で埋め尽くされていきます。
アペリティボが終わると席に座ってみんなで2017年最後の夕食。グループで事前に何を作ってくるかを決め、それぞれが料理を持ち寄ります。30人も参加すれば料理もたくさん。
サーモンにクリームチーズを巻いたもの。
イタリアのパーティー料理でラザニアははずせません!
年が明けると食べられるイタリアの伝統料理だってあります。その名もレンティッキエとコテキーノ。
レンティッキエとはレンズマメのこと。レンズマメがコインに似ているということから、レンティッキエを新年に食べるとお金が入り豊かに暮らせるという意味が込められているのだとか。
コテキーノは豚の肉、皮、脂で作られたソーセージ。結構脂身があります。イタリア人に尋ねたところ、新年にコテキーノを食べる理由はただただ、レンティッキエと合うからなのだとか。レンティッキエと同じように何か願いが込められていると思っていたのでちょっと拍子抜け。
友人と話しながらゆっくりと夕食を取るので、デザートまで食べ終わると既に23時前。そのまま0時になるまで飲み物を飲みながら、友人たちと語り合います。
そして、23時59分。0時10秒前になると、日本同様カウントダウンが始まります!もちろんイタリア語の数字で。
Dieci(ディエーチ)
Nove(ノーヴェ)
Otto(オット)
Sette(セッテ)
Sei(セーイ)
Cinque(チンクェ)
Quattro(クワットロ)
Tre(トレ)
Due(ドゥーエ)
Uno(ウーノ)
Yehhhhhh!!!!!
年が明けると
Auguri おめでとう
Buon anno 新年おめでとう
という言葉が飛び交います。
そしてそれぞれbacioと呼ばれるほっぺ同士のキスをします。(bacioはイタリアでは日常から挨拶として使われています。)
年が明けても彼らの夜は終わりません。bacioやスパークリングワインでの乾杯が一通り終わると、今度はTombola(トンボラ)と呼ばれる日本のビンゴに似たゲームが始まります。
一人一人にこのようなカードが配られます。それぞれ書かれてある数字はバラバラ。ビンゴと同じように抽選で出た数字を消していき、まずは横5つの数字が消えればOK。最終的にはすべての数字が消えればトンボラとなります。このトンボラの為に景品までしっかり準備されていました。
トンボラが終わると音楽を流し、ホステルがディスコのように。それぞれ踊ったり歌ったりしながら自由に過ごします。ベッドに向かったのは明け方4時過ぎでした…イタリア人、パワフル!
明け方までワイワイ過ごしていただけあり、皆起きるのは10時~11時。そこからまったりとみんなで朝食を取り、語り合い、また14時過ぎに昨晩の残り料理をみなで昼食として食べるといった感じです。その後ホステルをきれいに掃除して解散といった形でした。
まとめ
今回はイタリアの年越しカウントダウンということで、実際に私が2017年最後に体験した年越しの様子をご紹介してきました。私は日本では毎年紅白歌合戦を見ながら、家族と夕食を食べ、0時になると年越しそばを食べるといった過ごし方をしていたため、イタリアでの年越しは最初なんだか不思議な感じがしました。
イタリアではクリスマスが家族と過ごすイベントの為、お正月は友人と楽しむ為のイベントと言った感じ。日本とは全然異なります。もちろん友人と過ごすのも楽しいですが、やはり私は日本人。自分の両親や親せきとワイワイしながら、お節料理を食べ、お正月を過ごすのが大好きです。来年の年越しは日本で過ごせられればいいなぁと感じながら2018年を迎えたのでした。
2018年もあなたにとって良いお年でありますように。今後もイタリアの役立つ情報をお届けしていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。