お金の使い道を考える時、あなたは一番に交際費を削っていませんか？結婚し子どもも生まれたし、将来のことを考えるならまずは毎月の必要経費ではない交際費から削るのは当たり前。そんな考え方をしているあなたにぜひ伝えたい。
人生を幸せにする為には交際費こそ大事にするべきなんです！
なんて大きな声で言っている私ですが、実はイタリアに来た当初は子どもの将来の為にも交際費こそ削るべきだと考えていた人間です。それが約2年間イタリアで暮らし、彼らの生活を実際に経験するうちに、考え方が180度変わりました。
もしあなたが少しでも今より幸せな人生を送りたいと考えているなら、一度イタリア人のお金の使い方を知ることから始めてみませんか？
交際費を大切にするイタリア人
始めに言っておきますが、イタリアの平均給料は決して高くありません。私の通うイタリアの語学学校の先生が、ミラノの給料の基本ラインは手取り1000ユーロ程（2018年6月30日時点で１ユーロ=129円）と言っていました。1300ユーロもらっていれば良い方だと。日本円にして17万円弱。決して高い金額とは言えませんよね？
しかし、周りのイタリア人を見ていると皆人生をとても楽しんでいます。なぜなら、イタリア人は友人や家族と楽しい時間を過ごす為にお金を使うから。多くのイタリア人を今まで見てきましたが、家庭を持っている人たちであっても毎週のように友人や家族とごはんを食べたり出かけたりします。自分自身の人生もいつまでも楽しみ続けるのですね。
私の最も身近にいるイタリア人の夫も交際費は絶対に削りたくないというタイプ。友人や家族と食事に出かけたり旅行に出かけたりして一緒に楽しい時間を過ごすことが彼の働くパワーになっているとのこと。そこを削ってしまっては働く意欲もなくなってしまいますし、なんだか彼の人生寂しいものになってしまいますよね？
その為イタリアに来た当初は交際費を削るのが1番良いと思っていた私ですが、毎日家族の為に頑張ってくれている夫の楽しみだと自分自身を納得させ、交際費については何も言わないようにしました。結果的に私や娘も夫と一緒に友人や彼の家族と出かけることになる。すると自然と自分の交際費に対する考え方が肯定的なものに変わってきたのです。
なぜ肯定的になったのかというと、積極的に人と接することで様々な新しい発見が出来ることに気づいたから。お互いの意見を交換し合ったり、アドバイスをもらったり、自分の成長に何かしらの好い影響をもたらすんですよね。更には娘にたくさんのことを経験させてあげることができる。これって子どもにとっても幸せなことだと思いませんか？
人と楽しい時間を過ごすためにお金を使うと言っても大金を使う訳ではありません。友人宅でピザを頼めば1人10ユーロ以下でおさまりますし、レストランに行けば飲んで食べて30ユーロ程で楽しいひと時を過ごせます。お金を使わず自然を楽しみに行くなんてのも有です。
イタリア人はどこでお金を削る？
それではイタリア人は交際費を削らない分どこでお金を削るのでしょう。イタリア人は、比較的物に対してあまりお金をかけない気がします。日本ほど見た目も気にしません。同じ洋服を10年以上使っていたり、靴下だってやぶれたら縫って使ったりもします。日本だったら靴下がやぶれたらすぐに捨てて新しいもの買いませんか？ちょっと物に対する考え方が違いますね。私はこの考え方のおかげで、今まで以上に物を大切に使うようになりました。
日常生活でかかるお金自体も日本とイタリアでは違います。例えばイタリアでは月々の携帯代が日本と比べると断然安い。日本だと有名携帯会社3社の携帯を使用すると月々の使用料金だけでも1人5000円越えなんて当たり前ですよね？イタリアでは月々1人10ユーロ以下でも十分なインターネットと通話時間が含まれています。
こう聞くとじゃあその分イタリア人は日本人よりお金を自由に使えるじゃないか！と思う人もいるかもしれません。でも日本でだって工夫次第では携帯代だって安くできるんです。それを知らない人が多いだけ。今は格安携帯電話も普及し始め、自分が実際に行動すれば安く利用できる時代になってきているんです。
もしあなたが携帯代は安くしたいけれど、どのように行動していいか分からないという場合は「携帯料金を安くしたいなら格安スマートフォンを使うべき！」の記事を合わせて読んでみて下さい。実際に私が日本で使用した格安スマートフォンの詳しい情報をご紹介しています。1ヶ月数千円浮くだけでもその分友人や家族と1回外食を楽しめる余裕ができる。なんだか嬉しくなってきませんか？
まとめ
人生を幸せにするお金の使い方をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか？イタリアで週末にピッツェリア（ピザ屋さん）なんかに行くと、若い人からお年寄りまでワイワイと食事を楽しんでいる姿を良く目にします。いくつになってもイタリア人は人生楽しんでいてかっこいいなぁといつも感じています。
もちろん子どもの将来を考えると貯金をするのが大事という考えは、私も今でも変わりません。ただ削る場所を交際費からではなく、違う無駄なところから削るようにすれば良いと考えるようになっただけのこと。
私のように始めは否定的であっても、良いと言われるものを取り入れてみることで見える世界が変わることもあります。もし今まであなたが交際費を削っていたのなら、お金の使い方を一度見直してみてはいかがでしょうか。
