育児

イタリアの保育園事情

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子どもを保育園もしくは幼稚園にいつから入れよう?子どもを持つ親なら必ず考える時期が来ますよね。私たち親子も今年の春ぐらいからずっと考えていました。今年の9月から娘を保育園に入れるかどうか。

 

というのもイタリアでは学校の始まりは9月からなんです。日本だと4月始まりですよね?
イタリアでは4月ではなく、夏のバカンスの終わった9月から始まるんですね。

 

私たち親子も9月からではないですが、11月から家のすぐ近くにある午前中保育を行っている保育園に娘を入れることを決めました。週3日か週5日を選べるのですが、娘はまだ小さいので今回は週3日。

 

イタリアでの保育園はどうなっているのか?今回は娘の体験を踏まえご紹介させていただきます。

 

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イタリアの保育園事情

そもそもイタリアの保育園にはどのように入るのか?気になりませんか?公立の保育園に入れるのはイタリアでもとても難しい。日本でも待機児童問題になっていますよね?イタリアも全く同じです。

 

イタリアでは春ごろになると住んでいる地域の市役所で申し込みができるわけなんですが、優先されるのは共働きの夫婦。仕事をするために子どもを保育園にいれたいのに、仕事がないと入れない…なんとも切ない話。その為イタリアでは結婚しても仕事を続け、子どもができた際は育児休暇を取り、仕事復帰するのが一般的。

 

私はというと、イタリアでまだ働いていないため、もちろん公立保育園の待機優先順位は下の方。市役所で申し込みをしていましたが、私たち家族の前に9組の家族が待機しているということで、今回は公立の保育園に入れることは断念。

 

ですが、冒頭でも話したように、私たちの家のすぐ近くに午前中保育をしている場所がある!ラッキーなことにまだ席も空いている。悩みに悩んだ末、私たち夫婦も11月から娘を入れることにしたんです。

 

そもそも娘はまだ小さい(現在1歳8か月)のに、なぜ私たち夫婦が娘を保育園に
いれようと決意したのか…これには2つの理由があります。

 

まず1つ目。娘は1歳になった頃から歩き始めたのですが、まぁ家に居てもずーっと動き回っているんです。公園がすぐ近くにあるので、毎日のように公園で遊ばせてもエネルギーが有り余っているのか夜もなかなか眠りたがらない。これはもうエネルギーを発散させてあげる場所が必要かな?と夫婦で話し合ったのです。

 

そして2つ目。ミラノの天気は11月からはガラッと悪くなります。昨年は11月はほとんど曇りと霧の毎日でした。太陽が出ていないと気温もぐっと下がるので、公園で遊ばせてあげることも難しい。これは子どもにはストレスになるに違いない。

 

ずっと悩んでいたのですが、この2つの理由をもとに娘を保育園に入れることを決めたんです。そして今週から保育園に通うことになりました。

 

私の娘が通う保育園は一番大きい部屋があり、その他小さい部屋がいくつかある感じ。残念ながら一番大きい部屋は子ども達もいて、写真はNGとのことでした。大きい部屋には子ども用キッチンや、大きいマットレス、絵本やおもちゃがいっぱいあります。

 

写真はその他の小さい部屋たち。

 

 

 

イタリアの保育園ではまず親同伴でしっかりと慣らし保育を行います。私たちの娘は週3日通うのですが、慣らし保育は早く慣れてあげさせる為、週5日行われました。

 

どんな感じで慣らし保育が行われたかと言うと…

 

1日目 9:30~11:30

この日はまるまる親が同伴します。子どもが部屋で自由に遊んだり、先生と歌を歌ったり、おやつの時間があったり、おむつ替えがあったり。1日目は時間も少し短めで、他の子よりは早めに退出。

 

2日目 9:30~12:00

この日も親は同じ部屋にいます。内容はほぼ同じですが、保育園にいる時間が少し延びます。子どもが遊んでいる時は、基本親はソファなどに座り、見ているのみ。

 

3日目9:30~12:00

この日はおやつの後、子どもが遊んでいる時に15分ほど親は部屋から抜けます。
部屋を出る時はきちんと子どもに声掛けをしてからとのこと。親がいない間は、子どもたちはパン生地を使って粘土のように遊んだようです。口に入れても危なくないものを準備しているんですね。さすが!

 

4日目9:30~12:15

4日目は親が部屋を抜ける時間が1時間に延びます。子どもが歌で楽しんでいる時に抜け、1時間外で待機。私がいない間、娘はおやつとパスタ遊び (料理する前のパスタをボールに
すくったりして遊ぶ)をしたよう。子どもが夢中になれるので、私がいなくても特に問題なかった様子。

 

5日目9:30~12:30

15分ほどしたら親は外にでて待機。こどもはほぼ全ての時間を先生と他の子ども達だけで過ごします。

 

私の娘はというと…他の子どもから菌をもらったのか、朝から発熱で5日目は保育園に行けず(泣)保育園に行きだすと病気をもらいやすいと聞いていましたが、早速もらってきました。慣らし保育を最後までできなかったので、来週の月曜日に5日目をやっていいとのこと。感謝です。

 

こんな感じでイタリアでは1週間かけて親と一緒に保育園に慣れていくわけです。保育園によってもちろん慣らし保育のやり方は多少違いますが、「実際にどんな風に子どもが過ごすのか?」自分の目で見て確かめられるとても良い機会だと思いました。

 

私の娘が通う保育園では、子どもが友達のものを奪ったとき、先生がきちんと「今友達があそんでいたよね」と教えてあげます。

 

おやつの時間におもちゃのところに行こうとしたら、「遊びに行ってもいいけれど、もうおやつの場所に戻ることはできないよ」ときちんと遊びと食べることの違いを教えてあげます。

 

そして、おやつを食べる時には大人同様の陶器でできたお皿を使います。子ども1人を毎日選んで、みんなのエプロンを運ぶ係もさせてあげます。実際に見てみて、保育園は子どもの成長のために、色々工夫しているなぁと改めて実感しました。

まとめ

今回はイタリアの保育園がどのような感じなのかご紹介させて頂きました。イタリアの保育園ではどこでも必ず親が一緒に慣らし保育をするんですね。

 

私は2組の親子と一緒に慣らし保育をしました。そのうちの1人が、他の保育園は部屋も狭く先生も多すぎてごちゃごちゃしていて良くないため、1カ月で辞めて移ってきたと言っていました。イタリアでも保育園によって良い悪いがあるということですね。

 

子どもが快適に過ごせるためにも、しっかりと親が見て判断したうえで通わせることが大事だと思いました。

 

私は子どもの保育園をイタリアで始めた為、日本の保育園はどのような感じなのかすごく気になります。もし子どもが日本の保育園に行ってるよ!という方、良ければどんな感じか教えてください^^

 

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