さて今回の文法の学習ですが、自分自身のことについてもう少し言えるようになりましょう。自分自身のことを言う際、イタリア語では再帰動詞という形を覚える必要があります。
再帰動詞という言葉だけ聞くとなんだか難しそうな感じがしますよね?でもね、みなさん英語でもすでに勉強しているんです。
例えばこんな文章を見てみましょう。
I introduced myself to her.
私は彼女に自己紹介をしました。(私自身を彼女に紹介した。)
赤文字部分が動作主自身を表す再帰代名詞と呼ばれるのですが、その再帰代名詞を伴う動詞のことを再帰動詞と言うんです。早速イタリア語での再帰動詞の使い方を一緒に見ていきましょう。
再帰動詞
再帰動詞を使用すると、動作主自身のことを表すことができます。具体的に1つ例文を見てみましょう。
Mi alzo alle sette.(ミ アルツォ アレ セッテ)
私は7時に起きます。
赤文字のMi alzoの部分が「起きる=私自身を起こす」という意味の再帰動詞となります。
このMi alzoの動詞の原形は
alzarsi(アルツァルシ)=(alzare+si)
起きる、起床する
です。
再帰動詞の場合も、一般的な動詞同様それぞれ活用をする必要があります。
実際に動詞の活用を見てみると…
io | mi alzo(ミ アルツォ) |
tu | ti alzi(ティ アルツィ) |
lui/lei | si alza(シ アルツァ) |
noi | ci alziamo(チ アルツィアモ) |
voi | vi alzate(ヴィ アルツァテ) |
loro | si alzano(シ アルツァノ) |
動詞の前にそれぞれmi,ti,si,ci,vi,siとついていますよね?
どの再帰動詞の活用の際も、同じようにこの赤文字部分をくっつける必要があるんです。
自分の名前を言う時も再帰動詞を使うんですよ。
chiamarsi(キアマルシ)=(chiamare+si)
~という名前である、~と呼ばれる
io | mi chiamo(ミ キアモ) |
tu | ti chiami(ティ キアミ) |
lui/lei | si chiama(シ キアマ) |
noi | ci chiamiamo(チ キアミアーモ) |
voi | vi chiamate(ヴィ キアマーテ) |
loro | si chiamano(シ キアマノ) |
Come ti chiami?(コメ ティ キアミ)
君の名前は?
ーMi chiamo Yachiyo(ミ キアモ ヤチヨ)
私の名前は八千代です。
それでは彼女の名前は?と尋ねる場合は何て言いますか?
Come si chiama?(コメ シ キアマ)
ですね。
それではあなたの名前を言ってみると?
Mi chiamo (あなたの名前).
と言えばOKですね。
他にも再帰動詞はいくつもあります。
svegliarsi(スベリアルシ) 起きる
lavarsi(ラヴァルシ) (自分の体を)洗う
vestirsi(ヴェスティルシ) 服を着る
pettinarsi(ペティナルシ) 櫛で髪をとく
mettersi(メテルシ) 着る、身につける
svegliarsiとalzarsiはどちらも起きるという意味の動詞ですが、しいて使い分けるとすれば、svegliarsiが目覚める、alzarsiが体を起こすと言った感じでしょうか。
ある私の1日の朝を再帰動詞を使い言ってみると…
Mi sveglio alle sette e mezza.(ミ スヴェリオ アレ セッテ エ メッツァ)
7時半に目を覚まします。
Mi alzo alle sette e quaranta.(ミ アルツォ アレ セッテ エ クァランタ)
7時40分に起きます。
Mi lavo la faccia.(ミ ラヴォ ラ ファッチア)
顔を洗います。
Mi pettino.(ミ ペッティーノ)
櫛で髪をときます。
Faccio colazione.(ファッチォ コラッツィオーネ)
朝食を食べます。
※この文章は再帰動詞ではありません。
faccio は不規則動詞fareの動詞変化したもの
Mi lavo i denti.(ミ ラヴォ イ デンティ)
歯を磨きます。
Mi vesto.(ミ ヴェスト)
洋服を着ます。
Mi metto le scarpe.(ミ メット レ スカルぺ)
靴をはきます。
【単語】
faccia(ファッチァ)
顔
colazione(コラッツィオーネ)
朝食
dente(デンテ)
歯
scarpa(スカルパ)
靴
こんな感じで言うことができます。
再帰動詞の使い方、イメージわきましたか?
それでは最後に練習の為、あなたの朝の1日も文章にしてみましょう。
実際に書いてみて下さいね。
できましたか?それでは今回はこの辺で終わりにしましょう。
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まとめ
今回は動作主自身のことを言うために使われる再帰動詞について勉強してきました。動詞が活用する際にmi,ti,si,ci,vi,siをそれぞれつけることを忘れないようにしてくださいね。
イタリアは現在朝。
Mi preparo per uscire.(ミ プレパーロ ペル ウッシーレ)
私も今から出かける準備をします!
みなさん良い1日を。