イタリア生活

海外生活(イタリア)で大変だったこと

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私の親しい友人の中に、私と同様国際結婚をした友人が何人かいます。そんな彼女たちと話すとき、いつも話題になるのが日本ってやっぱり良い国だということ。

 

・日本は色々と設備が整っている。
・100円均一はパラダイス。
・日本の一般的な生活がうらやましい。
・大型ショッピングセンターの込み合っているフードコートさえうらやましい。

 

いつも日本の良いところの話題は尽きません。

 

一方で、日本に住んでいる友人や知り合いたちからは、国際結婚うらやましい~と国際結婚組とは全く逆の意見を耳にします。

 

いわゆる「隣の芝生は青く見える」的な感じですが、私たち国際結婚組がどうしてこんなにも日本が良く見えるのだと思いますか?

 

それは、海外生活をするうえで大変だったり嫌だったりすることがたくさんあるから。もちろん日本でも大変だったり嫌だったりすることたくさんありますよね。でも自分たちが生まれ育った国、言葉の通じる国。それだけでも私たちからしたらうらやましいんです。

 

今回は私が海外生活(イタリア)をして何が大変だったのか、いくつかご紹介します。

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海外生活(イタリア)で大変だったこと

海外生活(イタリア)で大変だったことを振り返ってみると、いろいろあったなぁと実感します。何よりも言いたいことが伝えられないという言葉の壁が1番にありましたが、その他にもメンタル的な部分が結構大変でした。実際に大変だったことは大きく5つあります。

 

1.自分の気持ちをストレートに言わないと通じない

イタリア人にはYes, Noをはっきり言わないときちんと伝わりません。日本では言葉にしなくても、嫌そうな雰囲気など空気で読み取ったりするじゃないですか?そんな相手の気持ちをくみ取るなんていう素晴らしい文化こちらにはありません。気まずい雰囲気になるような時でも、嫌なことは嫌ときちんと言わなければいけないんです。

 

私は何度それで悩まされたことか。日本人はあまりNoと言わないとよく言われますよね。私も典型的な日本人タイプ。あまりNoと言うのが得意でないのが問題なわけですが、イタリアではそれでは通じないんです。何にでも自分の意見をしっかりともち、相手にストレートに言うことが必要です。

 

2.病院や役所の対応が遅い

こどもが高熱を出し緊急病院に連れて行った際、1時間以上待たされました。1時間以上って、緊急なのに緊急じゃないですよね…ほんとありえないと思いました。子どもの目をチェックする為眼科を予約した時も、予約が取れたのは1年後。1年後って…日本じゃありえなくないですか?すぐに見てもらいたい場合は私立の病院を予約もできますが、その分高額な医療費を払わなければいけません。

 

役所の対応も日本とは違いとっても遅いです。私の滞在許可証(イタリアに滞在する資格)を取りに行った際は、朝着いて役所を出たのは18時過ぎでした…どうしてこうも色々と不便なんだろうと思うことが多々あります。

 

3.家族や友人とのつながりが非常に強い

イタリアでは週2回以上孫に会うのは当たり前。数日会えないだけで、次はいつ会える?と催促されます。日本だと住んでいる場所にもよるかもしれませんが、週2回なんて多い!という主婦の人が大多数ではないでしょうか?私も最初はえっ、週2?多くない?と思いましたよ。夫がいなくても孫にだけ会いに来ますしね。今では慣れましたが、最初はこれが結構大変に感じていました。

 

また友人とのつながりもとても強い。毎週末のように友人と集まります。しかも結構な大人数、同じ顔ぶれで。その時はカップル、家族もちろん同伴。日本だと数人で集まったり、カップルでも男の人と女の人は別々の友人と集まったりしますよね?こっちはほとんどの場合一緒に。最初この大人数で毎週のように集まることにとても戸惑いを感じ行きたくないなぁなんて思うことも多々ありました。

 

4.仕事について常に聞かれる

「仕事はしているの?」と親戚にも友人にも、更には少し話しただけの人なんかにも聞かれます。こちらでは夫婦も共働きが当たりまえ。1歳ぐらいの子どもを連れて歩いていても平気で仕事について聞かれます。これが自分にとって知らず知らずのうちに結構なプレッシャーになっていたんですよね…ここまで聞かれると、仕事をしていないのは悪いことなのかな?と感じちゃったり。

 

それと同時に「子どもは保育園に行っているの?」ということも良く聞かれます。イタリアでは早くから保育園に入れることが子どもの自立につながるという考え方の様。日本だと小さい子はお母さんと一緒という考え方がまだまだ多いです。真逆ですよね。

 

実は私も仕事を探した方がいいのかな?と色々と悩んで、数か月前ミラノにある日系企業で面接を受けてみたんです。日系企業なので面接は日本人。すると、日本人からは子どもがこんなに小さいのに働くんですか?とイタリアとは反対の意見。うーん、なんというジレンマ。結局面接はダメだったのですが、自分は働くべきなのか?それとも子どもといるべきなのか?どうすれば良いのか正直よく分からなくなりました。

 

5.日本とイタリアのグループどちらにも属せない自分がいる

これは4の仕事の面接の時に感じた気持ちと似ているのですが、イタリアで生活していると常に自分が宙ぶらりんな状態にいる気がします。日本でもイタリアでも本当の居場所を見つけられずにいる感じ。

 

例えば、イタリア人の輪には100%入っていけない(言葉の壁が大きく、全てを理解するのが難しい)。イタリアに滞在する日本人グループの中にも100%入っていけない(ミラノにいるのは多くの場合、駐在している人たち。仲良くしてくれる優しい方が多いですが、イタリアの家族がいるわけではないので少し環境が違います)。どうすればイタリアでも居心地よく過ごせるのか常に答えを探しながら暮らしてきました。

 

これらが私がイタリアに実際に住んでみて大変だったと感じることです。

 

まとめ

海外生活(イタリア)での大変だったことをいくつか挙げてきましたが、1年以上住んでみて少し分かったことがあります。それは、これらの大変なことって要は自分の気持ちの持ちようだということ。

 

例えば気持ちをストレートに言わないといけないことは、決して悪いことではないのです。彼らは嘘など言わす好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言い、その後は気まずくなったりもしません。あまり相手のことを気にせず、自分の気持ちを大切にすればいいんですよね。

 

孫を週に2回以上見たいと言われたら、そこまでかわいがってくれてありがとうと思えばいい。その分自分の時間を持つこともできます。

 

自分が日本とイタリアのどちらのグループにも属せない気がすること、これもプラスに考えちゃえばいいんです。自分の夫がイタリア人だからこそ、イタリア人と付き合う機会も多くイタリア語をより早く習得できる。イタリアにいる日本人の人たちと交流することは、日本では出会えないような人たちに出会えることができている、私は最近になってやっとこのように考えられるようになりました。

 

自分の気持ちを切り替えることで、海外生活の大変な面も半減しますし、こちらでの生活をより楽しめるようになります。もちろん初めのうちは大変なことだらけで落ち込んでしまうのも確かなんですけどね。

 

もし私と同じような境遇で国際結婚をし大変な思いをしている人がいたら、このブログを読んで、共感し、共にがんばってもらえたらうれしいです。

 

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