国際結婚をするうえで、まず一番最初に直面する壁。それが国際結婚手続。
イタリア人の夫と結婚する際、インターネットで色々調べましたが、まぁ手続きが難しい。日本人同士だと婚姻届けに記入し、すぐに居住のある役所に持っていけばOKですよね?国際結婚はそういう訳にはいかないんですね。
手続きが難しすぎてどれだけ逃げ出したいと思ったことか。
国際結婚手続は、相手の国や、どこで手続きをするかでやり方も変わってきます。私が日本で行った日本式の結婚手続(相手はイタリア人)に関してお話しましょう。今後イタリア人と結婚する人の参考になれば幸いです。
目次
イタリア人との国際結婚手続(日本式)
まずイタリア人と国際結婚する場合、大きく分けて4つの手続きが必要になります。順番に説明していきますので、一緒に見ていきましょう。
1.イタリア大使館もしくは総領事館に書類を提出。
日本には東京都にイタリア大使館、大阪府にイタリア総領事館があります。近くに住んでいる人なら足を運んで必要書類を直接聞くのが一番確実でしょう。私が提出した場合は次の5つの書類をを準備しました。
①結婚当事者のパスポートコピー(2人とも必要)
②委任状
※こちらは私が夫の代わりに書類を郵送した為必要でした。
A4用紙の紙に、夫が直筆で私に手続きを委任するという旨を書き署名しました。
③婚姻要件具備証明書の申請書
こちらはいわゆる独身証明書の申請書。婚姻する本人が独身であるか確認する為。イタリアで夫に申請書に記入、準備してもらいました。
④5ユーロ相当の円。
当時は700円程でしたが、この額も時期によって変わるので、直接確認する必要があります。
⑤返信用封筒
返信用封筒には返信先(自分の住所、氏名)を記入し、512円相当の切手を貼る必要があります。
この5つの書類の準備ができたら、自分の住んでいる管轄へ提出します。東日本に住んでいるなら東京のイタリア大使館へ、私のように西日本に住んでいるなら大阪のイタリア総領事館へ。
私は遠方の為書類を郵送しましたが、直接提出、受け取りに行かれる方は⑤返信用封筒は必要ないと思います。また、②委任状はイタリア人の相手が手続きできない場合に必要になります。
遠方で私のように書類を郵送する人は現金書留で送って下さいね。というのも④の現金を入れて送る必要があるからですね。
私たちの場合、夫がイタリアからメールで必要書類に関して確認を行ったのですが、返信がなかなかなかった為、私が大阪総領事館に電話で確認しました。すると、私を対応してくれた人は、イタリア総領事館に電話してくるならイタリア人当事者でないとダメだと…。夫が今イタリアに居るため私が代わりに電話していると説明し、なんとか必要書類を教えてもらいましたが、結構厳しいようですね。イタリア人の結婚当事者が電話で確認するのが一番確実ですね。
書類を郵送後、12日後に返信書類が届きました。返信書類と言うのが「外国の当局にて婚姻するイタリア人のための婚姻要件具備証明書」というものですね。1枚の用紙にイタリア語と日本語で記載されていました。
2.居住の役所へ婚姻手続に行く。
イタリア大使館もしくは総領事館から受け取った婚姻要件具備証明書を持って居住の役所へ婚姻手続に行きます。この際はイタリア人の夫も一緒に。各市町村で他に必要な書類等は異なると思うので、事前に何が必要か確認して下さいね。
私たちは、婚姻要件具備証明書を提出するとともに、婚姻届けを役所で記入し、約1週間ほどで婚姻届受理証明書を受け取ることができました。
3.公的書類のアポスティーユを申請する。
アポスティーユとは自治体が発行した公文書に対する外務省の証明のこと。お住いの役所で次の2つの証明書を取得し、外務省にアポスティーユの申請を行ってください。
・婚姻届受理証明書
・戸籍謄本全部事項証明書
まず外務省の届出・証明のページからアポスティーユ申請書のダウンロードを行いましょう。日本語での記入例も載っているので、それを参考にして記入すればOK。
こちらも窓口申請と郵送申請のどちらでもよいようですが、以下の5つの書類を準備してくださいね。
①婚姻届受理証明書と戸籍謄本全部事項証明書各一通(発行日より3か月以内の原本)
②アポスティーユ申請書
③身分証明書
④委任状(代理申請の場合)
⑤郵送返信する場合は、返送先を記入した封筒(切手つき)
アポスティーユ申請書は婚姻届受理証明書と戸籍謄本全部事項証明書の2通分、別々の申請書に記入する必要があるので注意してください。
アポスティーユは1週間もせず返信が来ました。
4.イタリア大使館もしくは総領事館に書類を提出。
もう一度イタリア大使館もしくは総領事館に書類を提出する必要があります。
今回は次の5つの書類が必要。
①アプリケーションフォーム
②婚姻届受理証明書
※アポスティーユ付
③戸籍謄本全部事項証明書
※アポスティーユ付
④上記②と③の書類のコピー
人名と場所の箇所にはローマ字でフリガナをうつ必要があります。
⑤結婚当事者のパスポートコピー(2人とも必要)
これらの書類を郵送すれば、日本での結婚の手続きは終了!長い道のりでしたね~。
イタリアでもこの書類が認めてもらえれば、晴れて日本とイタリア両方で結婚の手続きが無事完了したことになります。
まとめ
今回はイタリア人との国際結婚の手続きをご紹介させて頂きました。
私の親しい友人の中には韓国人やフランス人と結婚した子もいます。実際に結婚の手続きをする際、何から始めればいいのか分からず、その友人に質問したのを今でも覚えています。でも国によって手続き方法が違うので、自分自身で調べていくしか方法がないんですよね。
そしてその友人から、イタリア人との国際結婚の手続きを知りたい人絶対にいるだろうから、ブログに書いたら役に立つんじゃない?と言われ今回ご紹介させて頂いたのです。
この記事を最後まで読んでくれた方は、これからイタリア人と国際結婚をする予定のある方も多いかもしれませんね。手続きは大変ですが、一つ一つ確実にこなせば終わりはきますからね。これからの彼との将来の為にもがんばって手続きをしてみて下さい。