海外で子育てをする時に心配になる子どもの日本語能力。
日本で成長する子どもたちと同じレベルの日本語力をつけてあげたいと思うのが親心ですよね。
私の娘は生後5ヶ月からイタリアで暮らしているのですが、なんと先日4歳を前にして、ひらがなが全部読めるようになりました。
日頃幼稚園にも通っていて、日本語を話すのはほぼ私とだけ。そんな彼女がどのようにひらがなを習得したのか、今までにやってきた方法をご紹介します。
目次
日本語の環境を作る
まず大事にしたのが、日本語に触れられる環境づくり。日本語が全くない日常生活の中で日本語を習得することは不可能ですよね。
その為娘が家の中で日本語に触れられる環境を積極的に作りました。日本語の環境作りといっても、誰でもできる次のような簡単なものです。
常に日本語で話しかける
娘には生まれた時から常に日本語で話しかけるように心がけました。生後5ヶ月でイタリアへ渡って以降も同じく。
2歳過ぎた頃には保育園に、その後3歳で幼稚園に通い出した娘。1日中イタリア語での環境になる為、イタリア語の力が瞬く間に強くなっていきます…。
イタリア語の方が簡単なのか家でもイタリア語を話そうとすることも多々あり。日本語で質問してもイタリア語で返答してくるんです。
そんな時も私は根気強く日本語で話そうと言い、彼女の言ったイタリア語を日本語ではこう言うんだよと1つ1つ教えました。
すると次第に、イタリア語でのこの単語は日本語ではこう言うと自分自身の中で2つの言語があることを理解するように。
ひらがな表を貼る
我が家では、お風呂場に日本の100均で購入したひらがな表を貼っています。また、部屋にはKUMONの学習ポスターも。
いつでもひらがな表を見ることができるし、絵と一緒になっているので興味を持ち色々質問してきます。
絵本を読む
日本語での絵本の読み聞かせも常にしています。我が家では毎晩寝る前に絵本を読むのが習慣。
日本の絵本は海外ではなかなか手に入らないので、日本に一時帰国した時に少しづつ持ってくることをお勧めします。
ミラノ在住なら、1年に1度開催される日本人学校のお祭りで購入することも可能です。
もし日本の家族や友人の子どもで幼稚園や保育園に通っている子どもがいるなら、毎月もらえる絵本をもらうとよいですよ。
これは実際に私がめいっこたちからもらってきた絵本。年少、年中時に使用された絵本らしいです。
短編の物語や日本の文化(節分や、こいのぼりなど)も説明していて、すごく役に立ちます。4月~3月まで毎月1冊もらえるのだとか。
ひらがなカードで遊ぶ
小さい頃から娘はひらがなカードでよく遊んでいます。まだ言葉がよく分からない時は絵を見せ言葉を教え、少し理解できるようになってからは絵の名前当てゲームをするように。
3歳を過ぎたころからはカルタも使用。我が家には日本から持参したものと、知人から頂いたカルタが合計4つあります。多い(笑)
その中でも娘の好きなのはぐりとぐらのカルタ。かわいい絵とシンプルに絵の説明がされた文章。お勧めです。
日本に1年に1度は帰る
これはできればですが、1年に1度は日本に帰り日本語どっぷりの環境に身をおいてあげることも大事だと思います。
娘は保育園に通いだし1年程経った時、イタリア語力がかなり強くなり、なかなか日本語で話したがらなくなった時期がありました。
その時にちょうど一時帰国し(この時は長く1ヶ月以上日本滞在)、同じ年くらいの子ども達といっぱい触れさせたおかげか、イタリアへ戻る時には100%日本語で話すようになっていました。
ひらがなに興味を持ちだしたら集中的に教える
私の娘は3歳半を過ぎたころから、急にひらがなに興味を持ち始めました。時期は子どもによって違うと思いますが、興味を持ち始めたら集中的にひらがなの文字自体を教えたり、遊ばせたりしてください。
実際に私がやったのは次の3つ。
ひらがな表で子どもの身近な名前を指さし
先程ご紹介したひらがな表がありますよね?この表のひらがな部分に集中させるんです。
私は娘の身近な人の名前をひらがなで示したのですが、自分の知っている人の名前を指さして言えるようになった娘はとても嬉しい様子。毎日少しづつ名前も増やしていくと、1~2週間もすると一気にひらがなの力が伸びました。
ひらがなカードの文字部分で遊ぶ
ひらがなを結構理解してきたと思ったら、ひらがなカードを再び使用して遊びます。今まで絵の面を使用していたものを、今度は文字のみの面を見せ、何と読むか当てる遊びをすることに。
ひらがなカードは表裏があり、絵の面とひらがなの文字のみの面があります。
この時にゲーム感覚でやると子どものやる気がアップします。何枚できたか数字で示してあげ、日に日に読めるひらがなが増えてくるととても喜びます。
毎日カードゲームをしていると、子どもが混乱するひらがなが分かってきます。私の娘の場合「ほ」と「は」、「さ」と「き」と「ち」などが難しかったよう。
そんな時は2枚一緒に見せ、どんなところが違うか説明します。また難しくて分からなかったひらがなは紙に書き、再度身近なものや人の名前で説明しました。
カルタでひらがなを読む練習
ひらがなが全て読めるようになったら、今までカルタを取っていた役から読む役に挑戦させるのも喜びます。
最初は濁点や小文字も入っていないシンプルなものを。濁点など入っていて分からない文章はその都度教えていきます。
ひらがなが読めるようになってくると、自分の持っている絵本やおもちゃでもひらがなが書いてある部分に注目するようになってきて、子どもの世界がますます広がりますよ。
♦日本語教育に使用しているもの♦
まとめ
海外で暮らしながら娘が4歳前にひらがなを読めるようになった方法をお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
海外で暮らしていると日本語を使用する機会が少ないので、日本語を習得する為には子どもはもちろん親の努力も必須となります。
この努力を強いる形ではなく、日頃の生活から常に身近に感じる環境を作り、遊び感覚で楽しみながら子どもが学習していけるといいですよね。
という私もまだまだ試行錯誤しながら娘に日本語を教えている状況です。読むことができるようになったので、次は書くこと、そしてカタカナと進んでいきます。
日本語教育の道は長いですが、お互い一歩ずつ子どもの為に頑張っていきましょうね。
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