日本では子どもが1ヶ月になる時、お宮参りをしますよね?
お宮参りは赤ちゃんのこれからの健やかな成長を願うために行われるのですが、イタリアでも同じようなことが行われるのです。
それが「Battesimo(バッテージモ) 洗礼式」。
キリスト教の儀式になるのですが、頭に水を注ぐことにより罪を洗い清め、神の子として新しい命を与えられるといったもの。赤ちゃんの時に行われるのは、日本のお宮参りと同じように、神様に守られながら健康に成長できるようにと言う願いが込められています。
私の娘は生後1ヶ月の際日本でお宮参りを行っていたのですが、イタリアでの顔見せも含め、この洗礼式を行いました。今回はイタリアで行われる洗礼式とはどんなものか?実際の様子と共にご紹介します。
子どもの洗礼式。
イタリアでは子どもの洗礼式は生後6ヶ月~8ヶ月ぐらいに行われます。夫の友人の子どもたちは6ヶ月くらいの時にしている子たちが多かったのですが、私たちの娘は少し遅めの生後10ヶ月月の時に行いました。
そもそも、母親である私がキリスト教徒ではないのですが、子どもはキリスト教の儀式をできるの?と疑問になるところです。
そこはしっかりと教会の神父様とお話をする必要があります。私は日本人でキリスト教ではないこと、夫はイタリア人でキリスト教であること、どういった理由で洗礼式を行いたいのかなどなど…
また、日本のように電話一本で予約して当日に神社に行けばOKといった簡単な感じではなく、当日までに数回教会に足を運び、洗礼式の心構えなども学びます。
洗礼式にはGod mother(ゴッドマザー)もしくは God father(ゴッドファーザー)といった今後自分の子どもを神と一緒に守っていってくれる人を選ばなくてはいけません。
私の娘の場合、夫の妹がゴッドマザーになってくれたので、その妹も参加して神父様と当日の流れを勉強します。
そして洗礼式当日。
洗礼式には一般的に親戚や友人を招待して行われます。私の娘が行ったのは、夫が赤ちゃんの時に洗礼式を行ったという同じ教会。
洗礼式は神聖な儀式の為、基本的に子どもは白い服を着て、両親や参加者もフォーマルな格好をするのだそう。神父様の言う言葉を復唱したり、父親、母親、ゴッドマザーと署名を行ったりと…儀式が進んでいきます。
こちらはオイルを胸につけるところ。
そして髪に水を注ぎます。
約30分ほどで儀式は終わりました。
その後は、親戚と友人を含めて簡単なパーティー。レストランで行う人もいますし、教会のすぐ近くに部屋を借りて自分たちで準備する人もいます。
私たちは後者で、自分たちで教会内にある部屋を一室かりて行いました。料理を並べてビュッフェ形式で取ってもらいます。全て自分たちで準備するので非常に大変ですが、その分一生の思い出となる特別な日になりました。
お土産用にコンフェッティと呼ばれるイタリアでお祝い事などがある際、必ず食べられるチョコレートも準備。手前にあるピンク色のハートや卵型をしているのが実際のコンフェッテイです。
そしてイタリア人が大好きなケーキ!!今回は人数も50人ほどと多い為、特大のケーキを準備してもらいました。これ全部で6㎏あります!!
お祝いにはおもちゃ、洋服とたくさんのものをもらいました。(一般的に洗礼式ではお金ではなく物をもらいます。)緊張と喜びの気持ちが入り混じりながら、洗礼式の一日は無事に終わりました。
まとめ
今回は洗礼式とはどんなものをするのか見てみたいというあなたの為に、イタリアで実際に私の娘の為に行われた洗礼式の様子を、写真と共にご紹介させていただきました。
私たちの娘は両親がイタリア人と日本人の為、宗教も1つではありません。宗教問題は簡単ではありませんが、親の都合でどちらかを押し付けることはしたくないというのが私の今の考えです。今後彼女が大きくなるにつれて、自分で好きなように選んで行ってくれればいいのかなと感じています。
イタリアでも日本でも、宗教は違えど子どもの健やかな成長を願うのは一緒。これからもすくすくと元気に育っていってほしいものです。