イタリア語

イタリア語の文法を基礎から学習しようー前置詞編ー

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外国語を勉強する際難しいものの1つ、それが前置詞。日本語には前置詞というものはないと知っていました?日本語では「~に、~で、~の」という助詞の言葉が前置詞に当たると言われていますが、他の言葉の前に多く訳ではないので、前置詞という言い方はしないんですね。

 

前回の文法(時刻編)の中でもちらっと出てきた、この前置詞について今回は一緒に学んでいきましょう。イタリア語の前置詞は色々細かくて難しいので、しっかりと見ていきましょうね。

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前置詞

前置詞は日本語で言う~に、~で、~のといった意味に当たる言葉です。英語でも「to、in、of」といった前置詞を習ったこと覚えていますか?

 

イタリア語でも同じように文章の中で前置詞をよく使うのですが、前置詞には次のようなものがあります。

・a(ア) ~へ、~に、~で
・in(イン) ~に、~の中に、~で
・di(ディ) ~の、~の中での

・da(ダ) ~から、~で
・con(コン) ~と一緒に
・su(ス) ~の上に、~に対して
・per(ペール) ~へ、~に、~の方へ

 

これらの前置詞を使う時、2つのパターンがあります。
その2つのパターンと言うのがこちら。

 

1つ目のパターン:前置詞をそのまま使う場合
2つ目のパターン:前置詞と定冠詞をくっつけて使う場合。

 

1つ目のパターンは前置詞をそのまま使う訳ですから、比較的簡単です。いくつか例を見てみると…

 

Abito a Milano.(アビト ア ミラノ)
ミラノに住んでいます。

 

Parto in treno.(パルト イン トレノ)
電車で出発します。

 

Un etto di prosciutto crudo, per favore.
(ウン エット ディ プロシュート  クルド ぺルファボーレ)
生ハム100グラムください。

 

Parto da Roma.(パルト ダ ローマ)
ローマから出発します。

 

Parlo con mio padre.(パルロ コン ミオ パードレ)
父親と話します。

 

Siamo ora su Italia.(シアモ オーラ ス イタリア)
ただいまイタリア上空です。

 

Parto per la montagna.(パルト ペール ラ モンターニャ)
山へ向かいます。

 

【単語】
etto(エット)
100グラム

prosciutto (プロシュート)
ハム

crudo(クルド)
生の

parlare(パルラーレ)
話す

ora(オーラ)
今、現在

 

そして2つ目の前置詞に定冠詞をくっつけるパターン。
前回時刻の表現の際、このような文章がありましたよね?

 

-Comincia alle otto.
コミンチァ アレ オット
8時始まります。

 

赤文字のalle前置詞a+定冠詞leがくっついた形なんです。

 

定冠詞によってそれぞれ形を変えるので、ここはしっかりと覚える必要があります。どのように前置詞と定冠詞がくっつくのか表にまとめたので、1つずつ一緒に見ていきましょう。

 

1.前置詞aと定冠詞がくっつく場合

a+il al(アル)
a+lo allo(アッロ)
a+la alla(アッラ)
a+l’ all’(アッル)
a+i ai(アイ)
a+gli agli(アッリ)
a+le alle(アッレ)

 

定冠詞には男性形、女性形、単数形、複数形とありましたので、前置詞とくっつく場合もそれぞれの形をとる必要があるんですね。

 

Mangiamo al ristorante giapponese stasera.
(マンジァーモ アル リストランテ ジャポネーゼ スタセーラ)
今夜は日本食レストランで食事をしましょう。

 

Vado alla scuola.(バド アラ スクオーラ)
学校へ行きます。
※vadoはandare(行く)の動詞変化したもの。

 

例文の中でいくつか新しい不規則動詞が出てきますが、後々じっくり勉強しますので安心してください。今回は流してみて下さいね。

 

2.前置詞inと定冠詞がくっつく場合。

in+il nel(ネル)
in+lo nello(ネッロ)
in+la nella(ネッラ)
in+l’ nell’(ネッル)
in+i nei(ネイ)
in+gli negli(ネッリ)
in+le nelle(ネッレ)

 

Lui è nell’aula.(ルイ エ ネッラウラ)
彼は教室にいます。

 

Metto il portafoglio nello zaino.
(メット イル ポルタフォリオ ネッロ ザイノ)
財布をリュックサックに入れる。

 

【単語】
mettere(メッテレ)
置く、入れる

portafoglio(ポルタフォリオ)
財布

 

 

3.前置詞diと定冠詞がくっつく場合。

di+il del(デル)
di+lo dello(デッロ)
di+la della(デッラ)
di+l’ dell’(デッル)
di+i dei(デイ)
di+gli degli(デッリ)
di+le delle(デッレ)

 

La casa dell’amico.(ラ カザ デラミーコ)
友人の家

 

Le verdure del mercato sono freschi.
(レ ヴェルドゥーレ デル メルカート ソノ フレスキ)
市場の野菜は新鮮だ。

 

【単語】
verdura(ヴェルドゥーラ)
野菜

fresco(フレスコ)
新鮮な

 

4.前置詞daと定冠詞がくっつく場合。

da+il dal(ダル)
da+lo dallo(ダッロ)
da+la dalla(ダッラ)
da+l’ dall’(ダッル)
da+i dai(ダイ)
da+gli dagli(ダッリ)
da+le dalle(ダッレ)

 

Esco dal negozio(エスコ ダル ネゴッチオ)
店から出る。
※escoはuscire(出る)の動詞変化したもの

 

Vengo dagli Stati Uniti.(ベンゴ ダッリ スタティ ユニティ)
アメリカ合衆国から来ました。
※vengoはvenire(来る)の動詞変化したもの

 

【単語】
negozio(ネゴッツィオ)

 

5.前置詞suと定冠詞がくっつく場合。

su+il sul(スル)
su+lo sullo(スッロ)
su+la sulla(スッラ)
su+l’ sull’(スッル)
su+i sui(スイ)
su+gli sugli(スッリ)
su+le sulle(スッレ)

 

La lettera è sul tavolo.(ラ レッテラ エ スル ターボロ)
手紙はテーブルの上にあります。

 

La penna è sui libri.(ラ ペンナ エ スイ リブリ)
ペンはいくつかの本の上にあります。

 

以上5つが前置詞と定冠詞をくっつけて使うパターンです。似たような感じでしたがしっかり頭に入ったでしょうか?
今回はここまでにしましょう。結構ボリュームがありましたね。お疲れ様でした。

 

♦私が使用しているイタリア語の電子辞書はこちら♦

まとめ

今回はイタリア語の前置詞について学んできました。イタリア語の前置詞には、そのまま使う場合と、定冠詞をくっつけて使う場合の2パターンがありましたね。

 

前置詞に定冠詞をくっつけて使うのは、実は私の最も苦手とするところでもあります。定冠詞を覚えるだけでも大変なのに、それに前置詞も加わるって…。なんて複雑なんだイタリア語!と言いたくなるところですが、ここは地道に覚えるしかないんですよね。
上記の5つの表を覚えてしまったら、あとは実践あるのみですからね。日常生活の中でできるだけ前置詞を入れた文章を考えて使ってみましょう。

 

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