育児

母親だって一人旅は出来る!

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母親だって一人旅は出来る!そう聞いて今の日本ではどれぐらいの人が賛同してくれるでしょうか?肯定的に捉えてくれる人もいれば、子どもを置いて母親だけ楽しむなんてありえないという否定的な考えの人もまだまだ多いかもしれませんね。

 

私の現在住むイタリアでは、家族や子どもを持っても、個人が自分の為の人生を楽しみ続けるという考え方が一般的。家族の為に自分が犠牲になるという考え方自体があまり存在しません。決して子どもをないがしろにして良いと言っているわけではありません。一人旅ともなると夫や両親といった家族の支えが必要になるのも事実です。

 

ただ、それでも子育てを頑張っているお母さんにぜひ試してみて欲しい。力を少し抜いて、周りを信頼し甘えて、自分の人生を楽しむ時間を作るということを。

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私が一人旅をすることになったきっかけ

私は約2年前からイタリアへ住んでいます。やはり日本に居た時のように簡単に自分の会いたい人に会うことはできません。夫は私が日本の家族や友人に自由に会えず寂しい思いをしているのを知っていた為、イタリアから近い国に友人がいるならいつでも会いに行くと良いと常に言ってくれていました。

 

そうは言ってもイタリアへ暮らし始めた頃は、環境の変化と初めての海外での子育てに慣れることで精一杯。全く気持ちに余裕がありませんでした。子どもを義理の両親に預けることすら躊躇していました。しかし、月日が経つにつれ徐々に文化の違いを受け入れられるようになり、物事も寛容に捉えられるようになった。すると、子どもが居ても自分も人生を楽しんで良いのでは?と感じ始めたのです。

 

 

自分の中で変化が出てきた今、ちょうどフランスに住む大学時代の友人と連絡を取る機会がありました。彼女はフランス人と結婚し、私より長い期間フランスで暮らしています。旧友が自分と同じような境遇で頑張っている。最後に会ったのも20代前半。なんだか無性に会いたくなりました。

 

夫に話すと、娘は自分が見ておくから(仕事の時は義理の両親が助けてくれるから)、彼女のところに遊びに行っておいでと一人旅を快諾してくれたのです。

 

娘は現在2歳3ヶ月。よくよく考えてみたら、夫に娘を託して自分だけ外泊するというのは今回が初めて。夫と娘は大丈夫かな?という気持ちはありましたが、彼と両親を信頼し私は一人旅へと出かけたのです。

フランス北部リールの街並み

久々の一人旅ということもあり、乗り継ぎなどに不安もあったのですが、意外にも簡単に友人の住む街へ到着。彼女の住んでいる街はフランス北部のリール(Lille)という街。ベルギーとの国境近くに位置します。長い年月会っていなかったのですが、話し始めると長年経っていたのがうそのように一瞬で昔の時代が蘇ってきます。友達という存在は本当にすごいですね。

 

友人に案内してもらいながら、せっかくなのでリールの街を散策。写真は街の中心グラン・プラスにて。リールではギザギザ屋根の建物が特徴的です。隣国であっても見える建物が違うと、全く異なった雰囲気に。新しいものを発見できることが旅の醍醐味でもありますね。

 

立派な作りの時計台。火事などを知らせる役割を担っていたのだとか。そんな理由があるとは恥ずかしながら知りませんでした。

 

証券取引所の建物内で行われている古本市。私には建物から本から全てがお洒落に見えました。

 

イタリアでもお馴染みのマーケットへも足を運びます。野菜や果物が種類豊富に取り揃えてあります。春~夏にかけてはアスパラガスが旬な様子。生産者の顔が見える場所で食べ物を購入できるって安心ですよね。

 

イタリアでもよく食べられるオリーブはフランスの方が売り方が大胆。

リールは一年中曇りや雨の日が多いらしいです。私の住むミラノも冬の時期になると同じように天気の悪い日々が続きます。天気が悪いと気分もなんだか浮かなくなる為、天気の良さがどれだけ有難いか友人と熱く語りながら帰宅しました。

友人と過ごして得た学び

旧友と言うことで思い出話に花が咲いたのは言うまでもありません。思い出話と共に、海外生活の現状や悩みなど夜中まで話し込みました。子どもが出来てからはあまりこのような時間を取ることもできなかった為、久々に納得がいくまで友人と話すことができなんだか心が晴れやかになりました。同じような境遇でがんばっている人と悩みを共感し、しかも母語の日本語で語り合えるってこんなにも気持ちを楽にしてくれるんですね。

 

同時に日頃の自分の生活に欠けている部分を友人から学ぶ良いきっかけにもなりました。それを実感したのが、友人が私の為に日本食を手間暇かけて準備してくれた時。人が自分の為に心を込めて作ってくれた食事はこんなに美味しいものかとものすごく感動しました。

 

最近子育ても含め、日々の生活をちょっと義務的にこなしていた自分。食事もバタバタと余裕なくとりあえず作っている感がありました。愛情を込めるか込めないかで食事はまったく別物になるということを今回友人から学びました。

 

食事を作る時こそ気持ちの余裕を持つ。食べる相手の喜ぶ顔を思い浮かべ愛情を込めて作る。食事の時間を共に楽しむ。イタリアに帰ったらすぐに実践しようと心に決めました。

 

また、友人と話すことによってもう一つ再認識できたことがあります。それは、自分の考え方次第で人生はより素晴らしいものになり得るということ。物事を前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるかはその人次第ですが、後ろ向きに捉えていたって人生は決して良い方向に進みません。せっかくの一度きりの人生。後悔のないよう、常に前向きな姿勢を持ち続け、幸せな気持ちと共に暮らしたい。お互いの今後の成功を祈りつつ、イタリアへと戻ってきたのでした。

まとめ

今回の私の一人旅ですが、娘の急成長も肌で感じる結果となりました。数日間離れたのですが、娘は新しい言葉をたくさん覚えていました。また、私がいなくても父親や義理の両親との時間を楽しんでくれた様。なんだかとても頼もしくも感じました。

 

母親だって一人旅はできる!という言葉で表現してきましたが、そこには母親になったからといって我慢ばかりせず、ぜひとも自分の人生も楽しんでほしいという思いが込められています。人生ってどんなに頑張っても一度きりですよね?それだったらたとえ周りに少し甘えても、時には自分の時間を大切に過ごしてみても良いのではないでしょうか?

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