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イタリアの世界遺産~ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ

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イタリアには世界遺産が数多く存在します。その数現在なんと53個。世界でも最も多い数なんだと。あなたは知っていましたか?世界遺産を全部回るというのは、やはりなかなか難しいですよね。とくに海外の世界遺産はなおさら。

 

実際に足を運ぶのが難しくても、写真で見てみるだけでも「なぜ世界遺産に登録されたのか?」十分に分かるものです。

 

今回は実際に行くことがなかなか難しい世界遺産の1つ、「I Sacri Monti del Piemonte e della Lombardia ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ」についてご紹介しましょう。どのような点からこの場所は世界遺産に登録されたのでしょうか?

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イタリアの世界遺産~ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ~

イタリア北部(ピエモンテ州ととロンバルディア州)に存在するI Sacri Monti(イ・サクリ・モンティ)。日本語に訳すと「聖なる山々」となります。※I Sacri Montiはsacro=聖なる、Monte=山の複数形です。

 

イ・サクリ・モンティは、キリスト教徒の為に山々に建てられた聖堂や礼拝堂のことを指しています。歴史的お話になるのですが、16世紀後期からオスマン帝国(トルコ系イスラム国家)の脅威によって、たくさんのキリスト教徒がエルサレムへ巡礼に行くことができなくなりました。※エルサレムとはユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの聖地とされていた場所です。

 

そんなキリスト教徒の巡礼の為に、北イタリアで聖堂や礼拝堂が建てられた場所がイ・サクリ・モンティなのです。このイ・サクリ・モンティは2003年7月3日にユネスコ世界遺産に登録されました。

 

イ・サクリ・モンティは全部で9箇所あるのですが、地図で見てみるとこんな感じになります。赤丸のところがイ・サクリ・モンティです。ミラノから北西に数多く点在していますね。

今回私は、この9つの中のVarese(ヴァレーゼ)という都市のサクロ・モンテを訪れてきました。

 

歩いて散策してみると、聖堂に辿りつく前からなんだか「聖なる山々」と呼ばれる意味が分かるような壮大な景色の眺めが広がっていました。

 

階段を上り、聖堂へ向かいます。

 

聖堂の中に入ってみるとどうでしょう?美しい壁画が辺り一面広がります。

天井も壁も全ての絵が、壁紙などを使わず直接描かれているのだそう。イタリア語ではaffresco(アフレスコ)と呼ばれているのですが、日本語ではフレスコ画(塗りたてのしっくい壁に水で溶いた顔料で描いたもの)と言うようですね。実際どんな風に描いたのだろう?ととても気になります。

 

聖堂はとても高い位置にある為、外に出てみるとなんだか空に手が届きそうです。訪れた日は雲一つない真っ青な空。

 

今でもこの地に暮らす人々もいるとのことで、家もいくつか見かけます。道はイタリアならではの石畳の道が続いていますね。

 

坂道を降りてみると、上からとはまた違った景色の美しさ。

 

 

坂の下からは湖が広がっているのも見えます。写真では伝わりづらいですが、太陽の光で湖がキラキラと輝いていてとても美しかったです。

なぜこのイ・サクリ・モンティがユネスコ世界遺産に登録されたのか、実際に歩いてみて納得しました。聖堂の美しさはもちろんのこと、丘や湖といった周りの自然も見事に融合され、この空間一帯がとても神聖な場所に感じられました。

 

まとめ

今回はイタリアの世界遺産~ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティについてご紹介してきました。写真と共に最後まで記事を読んでくれたあならは、この場所が世界遺産に登録された意味が分かったのではないでしょうか?

 

イ・サクリ・モンティは私が訪れた場所以外にも8か所あります。ぜひともまた違う場所も訪れてみたいものです。

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