日本に帰国すると、よく受ける質問。それは「イタリアの季節って日本と同じ?」というもの。日本から遠く離れたイタリア、季節や天気もどんな感じか想像つかないという人も多いのでしょうかね。
オーストラリアのように南半球に行くと日本と真逆の季節になりますが、イタリアはというと、日本と全く同じ時期に春、夏、秋、冬の四季があるんです。
私が住んでいるミラノの四季。あなたも気になりませんか?今回は実際の写真と共にご紹介しますので、ミラノの四季を肌で感じて楽しんでみて下さい。
ミラノの四季を楽しもう。
春
まずは、日本で桜が美しい季節の春。イタリアでは桜を見ることができないので、私も春になると満開の桜を見たいなぁとよく思いまが、ミラノはミラノで、日本ではあまり見ることのない様々な種類の花々を見ることができるんです。
これはマンションの前の木。満開になっている姿があまりにも美しかった為写真をパシャリ。日本ではモクレンと呼ばれているこの花。イタリア語ではMAGNOLIAと呼ばれています。
こちらは家のすぐ近くの公園にて。紫と白色の花のトンネルができていてうっとり。日本ではフジ属にあたるこの花。イタリア語でGLICINE(グリチネ)と呼ばれています。トンネルの中を歩くと、花のとても甘い匂いがします。
春は外を歩いているだけで様々な花の良い香りがしてきて、ずっと歩いていたいなぁと感じるほどです。
夏
花の美しい季節から一変、今度は暑い暑い夏がやってきます。ミラノの夏は日差しが本当に強い。今年(2017年)は7月が一番暑く、気温も40℃くらいまで上がりました。ただ、ミラノの夏は日本と違い湿気がほとんどありません。カラッとした暑さです。
夏の日の大半が雲一つない快晴の空の為、外で子どもを遊ばせようとしても30分も経たないうちに汗だく。
日差しが強いため、外に出る時は帽子と日焼け止めは必須。天気の良い日にミラノ市内を散歩。噴水は暑い中のオアシス的存在で子どもも大喜びです。
イタリアでは大抵の家で扉の外にシャッターが閉められるようになっています。私たちの家は日当たりが非常に良いので、部屋が暑くなります。今年の夏はシャッターを下ろすことも多々ありました。子どもも暑くて裸です(笑)そして外にとっても出たそう…
秋
暑い暑い夏が終わると次は秋。秋は個人的になんだか人恋しくなる季節です。ミラノの秋は日本と同じように木々が黄色や赤色に染まっていきます。公園に行くと落ち葉のじゅうたんができています。
秋のミラノでは心を奪われるような夕日が見れることも。
その一方で、11月に入ると霧がかったどんよりした天気がミラノを覆います。
昨年(2016年)は11月ずっとこんな天気でした。今年はまだたまに晴れの日もあるのですが、イタリア人の夫いわく、今年の天気が少し変わっているのだとか。正直霧がかった天気が続くとちょっと気分も落ち込み気味になります。晴れの日が恋しい…。もし11月にミラノへ旅行に来るのなら、基本的に太陽が出ないことが多くとても寒いので、ダウンジャケットを持ってくることをお勧めします。
冬
12月になるとまた青空の日々が増えてきます。その分温度はぐっと下がりますよ。今年は2月が一番寒く、マイナス4度くらいまで下がったよう。(私はちょうどその寒い時に日本に帰っていてミラノにいませんでした。)
夜になると外に5分~10分居ただけで凍えてしまいます。その為、子どもにはこんな体全体を包める専用の毛布も必要不可欠。
そして家の中には、どの家にもこんな形の暖房器具が備え付けられています。
日本では全く見かけない形ですよね?写真左の丸いところが暖かさのレベルを調節できるところになります。(レベル0~5まで)この暖房器具が各部屋についていて、部屋を暖めてくれます。暖房器具の前についているのは乾燥防止の為の水入れ。様々なデザインのものが売られています。
私の家では今年はもうすでにこの暖房器具が大活躍しています。イタリアではこの暖房器具を使って寒い冬を乗り切るんですね。そうしてまた美しい花が咲き乱れる春がやってくるという訳です。
まとめ
今回はミラノの四季を楽しもうということで、春、夏、秋、冬それぞれ写真と共にご紹介させて頂きました。日本と似ているなぁと思いませんでしたか?美しい花々の春に始まり、とても暑い夏、紅葉の広がる秋に、体の心から凍える冬。日本にしてもイタリアにしても、この四季を肌で感じながら生活できるということは当たり前の様でとても幸せなことだなぁと思います。
これからが冬本番。インフルエンザなどの病気も流行りだす時期ですね。我が家では保育園に行きだした娘が早速胃腸風邪をもらってきて、先週娘がダウンし、私にもしっかりとうつしてくれました(泣)もうすっかり治りましたが、やはり健康が第一ですね。冬を楽しむ為にも、体にはくれぐれもお気を付けくださいね。