イタリアには水の都ヴェネツィアや、フィレンツェの歴史地区、日本人にも大人気のピサの斜塔(ピサのドゥオモ広場)など数多くの世界遺産があります。イタリアは世界遺産の保有数世界一って知っていました?
実はイタリアには世界遺産の他にも、イタリア人自身が、イタリアの美しい景観をお勧めしている団体があるんです!
その名も「del Borghi più belli d’Italia イタリアの最も美しい村」。
この「イタリアの最も美しい村」に登録されている場所はもともと100箇所あり、現在では更に増えたと言われています。
実際に最も美しい村を紹介しているサインがこちら。道路で見かけることができます。
今回は私が訪れたこのイタリアの最も美しい村の1つ、Vigoleno(ヴィゴレーノ)について写真と共にご紹介します。
イタリアの美しい村を訪ねて
イタリアの最も美しい村の一つ、ヴィゴレーノはPiacenza(ピアチェンツァ)県の一番東側に位置しています。生ハムで有名なParma(パルマ)にも近いです。
私たち家族は先日からBusseto(ブッセート)と呼ばれる近くの街に滞在しているため、そこから車で移動しました。「イタリアの最も美しい村」は大抵の場合少し入り込んだ所に位置する為、車移動がお勧め。
ヴィゴレーノに到着すると、すぐに巨大な城壁が目に入ります。
実際に城壁の中に足を踏み入れてみると…
なんだか中世の時代へタイムスリップしたよう。ヴィゴレーノは14世紀の姿をそのまま残した村なのだとか。
城壁というだけあり、大砲を撃つ為の穴もありました。
村の中を歩いていると、チーズが売られているのも発見。こちらのチーズはグラナ・パダーノと呼ばれ、パルミッジャーノ・レジャーノ(日本で言うパルメザンチーズ)同様イタリアでよく食べられるチーズ。ここで売られていたチーズはスローフードと呼ばれ(ファーストフードの逆)、値段が一般的なチーズより少し高めになるけれど、その分質の良いものが売られているのだそう。
定員さんが親切に試食させてくれたのですが、すごく濃厚で確かにいつも食べているグラナより断然美味しい。お土産として購入して帰りました。
村には今でも住んでいる人たちがいるため、家もたくさんあります。
疲れたら、村の中のTrattoria(トラットリア)と呼ばれる気軽に入れる比較的小さいレストランで一休み。
パスタのように見えるこの料理。実はパンで作られているもの。初めての経験でしたが、触感も味もパスタに似ていて言われなければ気づかない感じでした。
こちらはGigli alle Orticheという名のパスタ。日本語に訳すとイラクサ科のユリ。
ユリのような形をしていることからこんな名前になったのだそう。
ワインはこんな飲み方をしちゃいます。お茶を湯呑で飲むような感覚でしょうか?
この地域独特の飲み方らしいのですが、なんだかとても不思議な感じでした。
来た道を戻ると、城壁と山の紅葉がまた何とも言えない美しい景色を生み出しています。
名残惜しいですが、城跡にもお別れして帰路につきました。
まとめ
今回はイタリアの美しい村を訪ねてということで、イタリアの最も美しい村の1つヴィゴレーノを紹介してきました。
住んでいる彼ら自身によって、自発的にこの景観を残していこうという思いがあるからこそ、ヴィゴレーノはここまで中世の姿を立派に残し続けているんでしょうね。その気持ちが素晴らしいですよね。
便利になる世の中でも、先祖が大事に使用してきたものを大切に残していく、そんな気持ちを忘れずに過ごしていきたいと感じました。
イタリアには他にも最も美しいとされる村がいくつもあります。他にも訪れた際はまたご紹介します^^